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"おまた" ブーム

前は

"うだつ" ブームやったんですけど ^^;


タイトルの "おまた" は 蟇股(かえるまた) ちゅーのん。

蟇股 なんてのを知ったのは 夏に宇治上神社へ行ったあと しばらくたってから。
せやからまた宿題を抱えてしまったんです。

宇治上神社本殿(三人のお社がまつってあるとこね)には藤原時代の「三名蟇股」がある
って新聞記事を目にしたのです。
蟇股の写真がほんまにかえるの股らしくってそのユニークさに惹かれ、なんでこんな面白いものを
今まで知らなかったんだろう と 情けなくもあり、発見し楽しくもあります。

その新聞記事によると
「三名蟇股」のあと二つは中尊寺金色堂(岩手県)、醍醐寺薬師堂(京都)
「蟇股」とは梁と梁の間に置かれる板蟇股(構造部材)と本蟇股(装飾部材)の二種類がある。
宇治上神社は本蟇股
この形や特徴によって構造物全体の時代がおよそわかるという優れもの
平安時代後期の蟇股はシンプルな中に肩から足首にかけて微妙に細くなるという特徴があります
と。


構造上、支柱としての役割を持っていたものが 段々と透かし彫りなどを施した
装飾的なものになってきたようです


画像を凝視すると宇治上神社拝殿にも
\"おまた\" ブーム_b0088340_16475548.jpg



蟇股らしきもの激写・・・
しなくてもお寺で撮った写真を見直すと知らず知らずのうちに結構写っております。

そこにあるのに意識もしなかった蟇股ですがよくよく見ると意匠を凝らした立派なもんで
観察しがいがあるものです。


蟇股の存在を知ってから撮ったもの
\"おまた\" ブーム_b0088340_1764493.jpg



\"おまた\" ブーム_b0088340_178599.jpg



\"おまた\" ブーム_b0088340_179532.jpg



\"おまた\" ブーム_b0088340_1717628.jpg

左甚五郎作らしい龍の蟇股
テリトリー外の三井寺(滋賀県)で↑↓。通りすがり程度でささーっと見ただけ。

唐破風と蟇股は相性よさそう
\"おまた\" ブーム_b0088340_12304544.jpg



装飾の要素が濃い蟇股が多いので 本質を逸脱していない蟇股はないものかと
昔のデジカメ画像を探してみる。

\"おまた\" ブーム_b0088340_18363215.jpg

やはり装飾としての蟇股(妙心寺)が多いなぁ


奈良時代の法隆寺ならどうかな
\"おまた\" ブーム_b0088340_18375080.jpg

欄干の人 って字に似たのって蟇股かな?

「人字形割束」 っていうらしく、蟇股の原点という説も

\"おまた\" ブーム_b0088340_1839342.jpg


柱に巻きついた龍の彫刻は補強のため後の修理の時に付けられたとのこと
\"おまた\" ブーム_b0088340_18392225.jpg




\"おまた\" ブーム_b0088340_18381010.jpg

○で囲った部分が蟇股らしいです



宿題となった宇治上神社本殿の三名蟇股、本殿中へは入れないので
格子にへばりつき覗き込んできます。
平等院の鳳凰堂内部の蟇股も素晴らしいとか・・・残念

今度から建物内部の蟇股にも注目しなくては。



で、

前マイブームの "うだつ” ですが、祇園や先斗町では見かけることなかったような、、、

たまたま出掛けた奈良で探したら簡単に見つかりました。

\"おまた\" ブーム_b0088340_1929248.jpg



\"おまた\" ブーム_b0088340_19292618.jpg



\"おまた\" ブーム_b0088340_19301386.jpg



出世、金銭に恵まれない、ぱっとしないことを
「"うだつ" が上がらない」 と言いますが、"うだつ" って延焼防止の為の防火用壁のことも
あるんだと知った時、これまた面白くなり、出かけて見つかると このお家はうだつ上がったんだ~
と 眺めるようになりました。
これもまた装飾的な意味合いが強くなったようです。財力の証しですね~。
うだつの町もあるようです。

無知も沢山の感動をくれていると思えば、そう悪くないね ^^;
by zinzin_h | 2012-11-05 01:20 | 京都

UhmTaeWoong がどうでもよくなるまでの日記です。 


by zinzin_h
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